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2008.05.02 (Fri)

女子大生白書 実録、REIKOがどうしても伊勢海老を食べたかった理由(わけ)第二話 罠

ドラゴンボールテニスクラブがお送りする、GW特別企画 
三夜連続でお送りする連続ドラマです。


第二話 罠

第二話 罠



伊豆の石廊崎のあたりは絶好のダイビングスポット。入り組んだ岩場には様々な魚が寄ってくる。HIROSI達スキューバダイビングサークル一行は、2泊3日のダイビング合宿を石廊崎の民宿で決行した。そこには勿論、REIKOとMIKIとYUKAの姿もあった。

おもいおもいにダイビングを楽しんだ一行は、早目にそれを切り上げるとお目当ての宴会に移っていった。女王様扱いのREIKOの回りには沢山の男達が当然のように群がっている。HIROSIは自分は特別なんだとの思いでREIKOの隣を死守している。悲しい男のサガをMIKIとYUKAに恥ずかしいほどにさらけ出しながら。YUKAは酔った振りをしながらも正確な分析を怠っていなかった。HIROSIが酔うであろう、酒量を見極めてから女王様のおそばに付けなかった”あぶれ組”の男達の前でおとなしい女の子を演じていた。初日の疲れからか、宴も早じまい、何事もなくその日は眠りに付いた。でもYUKAだけは第一段階の準備の為、ややイケメンのNOBUO(仮名)の心をしっかり自分に向けさせ、明日の海がうねりの高い事を予報で確認していた。


翌日はYUKAのよみどおり、荒れるほどではないがうねりが高かった。ダイビングには危険である。朝からNOBUOを誘い出し、石廊崎から小一時間ほどの下田までのドライブをねだったYUKA。嬉しそうにREIKOにも報告を怠らなかった。案の定、「あたしもすることないから下田まで付き合ってあげるよ」と、分かりやすいほどの独占欲を顔に出していた。

渋々承諾した風に装い、コンビニで買った安物のワインを1本、MIKIに渡した。案外とHIROSIはお酒に弱い事も、ワインの知識をひけらかす事が女を口説く上等手段だと思い込んでいる事も昨日の宴会で見抜いていた。そして、ワインの自慢をする人間ほどいい加減だという事も。これですべての第二段階の段取りが整った。


NOBUOにとって思いもしなかった展開は、現実に起こっている喜びを隠すすべを彼に与えなかった。もはや、YUKAの存在がうっとうしいくらいだった。異常なくらいはしゃぎながら下田へ向けて車を走らせている。助手席にはしてやったり顔の女王様が、後部座席で少しふてくされ気味のYUKAをチラチラ見ている。そう、YUKAにとってNOBUOなんてどうでも良かったのだ。REIKOのしたり顔を見たかっただけなのだ。自分の思いどうりのしたり顔をしているREIKOの顔が心の中では嬉しく、初めて人を操る自信が確信に変わっていた。



「NOBUOってワインのこと詳しいんだ〜」
「あとね〜、シャトー%@#$っていうワインはね」
「あたし難しくてよくわかんな〜い。それより〜、じゃれてもいいかな〜」
「・・・」
「NOBUOの腕ってたくましくて、あたし好きだよ」
「MIKI!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


海辺のワインでほんのりと赤みを帯びたMIKIのうなじは完璧であった。さりげなく髪をたくし上げるその様は、先ほどまであてにならないワインの講釈をしながら目がトロンとしているHIROSIの気持ちをつかむには勿体ないほどであった。かくして、HIROSIは・・・簡単に、堕ちた。




第三話 最終章へつづく


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